居合道について

居合道とは

稽古風景

 居合道とは、日本刀を用いた武道の1つです。大学生は真剣ではなく、 模擬刀というレプリカを使用します。剣道のように、実際に刀で斬り合うわけではありません (そんなことをしたら死んでしまいます)。

 居合道では、「そこにいる」と想定した敵 (仮想敵とも呼びます) と対する術を学ぶ、 型稽古を行います。仮想敵は、自分と全く同じ姿であるとしています。型稽古なので1人でもできますし、 また屋内で稽古するため天候にも左右されません。

 また、型稽古とはいえ敵対動作を想定しているので、相手の動きをイメージする想像力、 それと対峙する集中力や気迫など、精神的な強さも鍛えられます。

居合道研究会での稽古

稽古風景

 居合道研究会では、夢想神伝流と全日本剣道連盟制定居合を稽古しています。夢想神伝流は、 古流と呼ばれる居合道流派の1つで、遡れば居合道の開祖・林崎甚助源重信に辿り着きます (注・林崎甚助は戦国時代の武術家です)。

 居合道人口の6〜7割が稽古していると言われており、実際、大会などで目にする機会が もっとも多い流派です。抜きつけの一刀を重視する流派でもあり、その業はいずれもシンプルですが、 その分、刀法の基本を忠実に押さえた稽古ができるようになっています。 また、それが後の応用にも効いてきます。

 全日本剣道連盟制定居合は、その名の通り全日本剣道連盟が制定した居合道の型を指します。 現在では、全部で十二本の業によって構成されています。最初に稽古していただくのはこちらになります。

 いくつかの古流を参考に、刀法を学べるよう構成されたものなので、この十二本を稽古することによって 基本を身につけられるようになっています。

 制定居合の内容については、 こちら をご覧ください。

 もちろん、これらの業に入る前に、素振りや足捌きなど基本的な体捌きも稽古します。いきなり刀を渡 して「さあやれ」などということはないのでご安心ください。

 その他、よくある質問を こちら にまとめてみました。ご理解の一助になれば幸いです。

実際の稽古風景

 私たちが普段どのように稽古をしているのか、その様子を撮影した写真です。

 稽古では素振りや全員で同時に技を抜く"揃い抜き"など様々なことを行います。大会前はお互いに技を 見せあう"演武"をし、動画に撮影して後から見返すことができるようにもしています。

稽古風景 稽古風景 稽古風景 稽古風景 稽古風景

服装と道具

 居合道を始めるのに必要な最も大切なものは道着と刀です。稽古は写真のような姿で行います。 前述しましたが、刀は真剣ではありません。ですので初心者でも怖がる必要はありません。

稽古風景 稽古風景