水鴎流古傳武道大会

出場選手・戦績

初段の部 前田 準優勝

活動報告

去年に続いて二度目の水鴎流大会は10月特有の肌寒い気温の中行われた。 初めは各流派、武道の演武であり普段はあまり縁がないだけに物珍しくとても新鮮味を感じた。

演武が終わると次は段位ごとの試合が始まる。

試合というものは何度経験しても慣れないもので、緊張しているという自覚はあるもののその感覚にやはり飲み込まれてしまう。 この日の試合もそうだった。

待っている段階のいつもよりよく聞こえる鼓動、審判の初めの合図で着座する際の自分の力み、抜きつけた瞬間の剣先の震え あげればキリがない。 普段のようにと意識すればするほど空回りしていくその自分の試合中の感覚に内心、笑ってしまう。

きっと今後どの試合でも私はその感覚はあるのだと思う。 緊張している自分を試合中に心の中で笑えるように。一度先生からそう教えていただいた。

試合の内容は確かによくはなかった。 しかし、自分が普段試合でやらない業を試合の時にできたことは自分にとっては何よりも収穫でありそれ以外にも課題がたくさん見つかった。

学生としては最後の試合だったが、一般で出ていくにあたって今後の方針の目処がついたことや、何より後輩が試合で活躍していたこと、東日本前にまだまだ後輩に教えることが見つかったことそれらは嬉しいことだと思う。

長くはなりましたが、最後に。 ここまで指導していただいた先生方、そして四年になってまでも続けている私と共に稽古してくれた後輩の皆様、本当にありがとうございます。


文責 4年 中村