2008年度五段以下審査会 (夏)


 8月25日。まだ残暑も厳しいこの時期、四街道武道館にて五段以下の審査会が行われた。

 今回、受審したのは、四段と初段に1名ずつ。両者とも審査は初めてではなかったが、何回目であっても緊張感と無縁ではいられない。大会のときとは違った種類の感覚である。「楽しめば良い」ものではないのだ。
 1時間ほどの講習会を経て、審査が始まった。まずは初段。指定された五本を、自分のペースで抜いていく。
 弐段、参段に続き、四段の審査が行われた。「始め」の号令がかかると、もはや雑念など抱いている余裕はない。無心で業を抜く。一本目に古流、あとは制定居合を四本。目付けだけは意識した。

 実技を合格し、筆記試験に移った。最大の敵は、日ごろパソコンのキーボードばかり打っているせいで手書きへの耐性が落ちている自分の右手だった。問題自体は、師範から教わったこと、自分で考えたことを素直に書くだけだ。

 2人とも筆記もパスし、昇段を果たすことができた。しかし、どちらもまだまだ「入り口」に過ぎない。稽古を続け、研鑽を積み、実績を残し、何より理合を学んでこそ、居合道の世界に入ることができるのだろう。精進せねばなるまい。

(文責 院生)




【合格者】

初段合格1名

四段合格1名


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