2008年度五段以下審査会 (春)


 暦上では春分も過ぎ、冬の寒さと春の暖かさが交じり合う3月22日。千葉県武道場で初段から五段までの審査会が行われた。心身共に鍛えるべく修行に励んだ厳冬を越え、我々4人はさらなる精進を目指し審査に望んだ。

 私は昨年秋に一級審査を受けたが、道場はそのときの雰囲気とはまるで違っていた。審査が5階級ある分、受審者の年齢層も幅広く、長い人生を歩んできた方々が厳格なる雰囲気を醸し出していた。
 審査前の講習では、今まで稽古したことを確認しながら業を抜いて気持ちを落ちつかせていた。
 そして審査が始まった。初段は15人の受審者がいたが学生で年端もいかない私は一番最初の組だった。そして審査が開始され、適度な緊張感を持って審査を迎えた。焦らずにゆっくり大きくやろうと言い聞かせ五本を抜いた。とくに慌てることもなく、いつも通りの業が抜けた。
 初段3人、参段1人、みなそれぞれの呼吸で技を抜き実技審査を終えた。

 実技は全員合格で喜びをわかちあいつつ、一息ついたのち学科試験を受けた。今回の審査から学科のほうも厳しく見るということで、実技同等緊張感を持って望んだ。問題用紙が配られ、手にペンを握り、汗を握り。答案を書き終え解答用紙を提出する。見事全員学科試験のほうも合格した。
 こうして4人とも無事昇段することができ、お互いの健闘を称えあった。
 今回の審査では、ただ昇段を果たすだけでなく、自分以外の人の業から学ぶことも大いにあった。それぞれ新たな段になったが、また更に上達を目指して稽古に励んでいきたい。


(文責 1年)




【合格者】

初段合格3名

参段合格1名


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