2006年度五段以下審査会 (春)
3月18日。3月だというのにまだ寒く、北風が冷たい晴れ晴れした天気の中、我々は千葉県武道館@天台に段審査の為に赴いた。 「段」という言葉、武道経験者なら理解してくれていると思うが、一応説明までに。段というものは技量を認定するものであり、それ相応の課題が課せられる。といっても、日々の稽古での内容が問われているだけであるので、別段難しいことではない。 試験は演武を高段者の先生方が審査する実技試験、筆記試験である学科試験の2つがあり、両方をクリアして初めて昇段できるのである。 午前9時。千葉県武道館前に集合した我々は若干の遅刻者を残しながら、先に会場入り。何回か入ったことがあり、使わせてもらっている会場ではあるが、やはり雰囲気が違う。試験という言葉がつくと、重々しい雰囲気が付き纏うから不思議だ。自分の大学受験のときを思い出した。 すぐに試験が始まるというわけではなく、その前に講習会がある。まあ、最後の確認みたいなものだ。寒く体がうまく動かないため、実に都合がよい。これを機に体を暖め、緊張もほぐす。意外に緊張がほぐれた方も多かったのが見受けられた。 講習会が終われば、いよいよ審査本番。まずは初段からだ。後輩3人が今回初段を受験した。これまで一生懸命稽古してきたのを見ているのでどうにか受かってほしい。 無事に後輩達の演武も終わり、次は弐段。つまり、自分たちである。ここも無難にこなすことができた。ほかの2人も別段ミスした様子もなさそうだ。 今回は五段審査までだったので、2時間弱で全受験者の実技は終了。それから、結果発表→学科試験へと移る。が、実技に合格しなければ、当然学科試験は受験できない。 結果がいよいよ発表される……。よしっ、全員合格だ!みな安堵の表情を浮かべている。しかし、これから学科試験。まだまだ気は抜けない。 学科試験は事前に3題の問題が伝えられ、本番はそのうち2題が出題される。例えば初段であれば、「居合道を始めた動機」、「全日本剣道連盟制定居合十二本を記せ」といったものである。 これも事前の勉強の成果で難なく突破。晴れてみな昇段できた。 しかし、昇段したからといって、油断は禁物である。これから控える各種大会、次の昇段審査のために更なる精進をしていく所存である。 |
(文責 主将) |